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2008年01月09日

セカンドライフは大学のキャンパスだ! その1

セカンドライフは大学のキャンパスだ! その1
セカンドライフとは何か?
シリーズ第1弾

「セカンドライフは大学のキャンパスだ!」
〜SLをわかりやすく説明するために
〜SLへの企業の関わりを考えてみるために




 長いので2分割、今回はその1です。

 セカンドライフで何やってるの? 人が少ないとか、失敗だとかって言われてるけど? ほんとに儲かるの?

 そんな風に聞かれたら、どう答えたらいいのでしょうか?

 実際にログインして、メディアで宣伝されていたところに行ってみたけど、全然人がいなかった、、、、という人には、どうやって説明したらいいのか、、 

 夜な夜な人がわらわらと集まってくる場所、いくらでもあるのですが、
「それはどこなの?」
「おともだちの○○さんちのカフェだよ」
「どうしてそこに集まってくるの?それっておもしろいの?」
「うーん、みんなで雑談したり、作ったものみせっこしたり、、」
「??」

 なかなかむずかしいですよね、説明するのは。

 そこで私が考えてみたのは、「大学のキャンパス」の例えです。

 その大学での勉強は、とりあえず、セカンドライフ上のスキルと英会話、ということにしておきましょう。リアルの大学よりもっと自由にみんな勉強しています。本を買って自宅学習をする人もあれば、先輩や勉強のできる友人に教わったり、時には集まって勉強会を開いたり、実践に出かけたり。講義ではなく、ゼミ入っているようなものですね。

 さて、その学生たちは、普段キャンパスのどこにいるのでしょうか?

 まず、リアルの大学を考えてみましょう。授業がはじまり、学生が教室に入ってしまったら、外は閑散としています。どこの研究室に誰がどのくらい籠もっているかなど、部外者にはまったくわかりません。午前中の大学のキャンパスを見学してみても、学生は歩いてなんかいないんです。

 そして、授業が終わり、ここからが本番、、、で、学生はどこに? それはゼミの研究室であったり、クラブの部室だったり、学食のすみっこだったり。学生はそれぞれの自分たちのたまり場があるわけですが、それはキャンパスの案内板には書いていません。部室だって、○○部、なんて書いてある部屋をもらえるのはほんの一部。大抵のサークルは「うちの部室は3号館の402号室だからね」と先輩に教えられてはじめて場所がわかる、という割当形式なんじゃないでしょうか? 要するに平日のキャンパスに「学生の大集団が集まる」ような場所なんかないんです。

 数万人の学生がいる、といわれている大学だって、その数万人がいっぺんにキャンパス内の一カ所に集まることはほとんど無いわけですよね? 授業をやっている時間だって、学外の周辺の喫茶店にちらばってる学生は相当な数にのぼるはずです。

 さらに、そもそも授業にさっぱり出てこない人、キャンパスよりも、パチンコ屋や雀荘にいる時間の方が長い人、風俗嬢になっちゃう女子大生、アルバイトや家の手伝いが本分で、大学はついで、という人、、、実に様々な学生が混在しているのが大学です。

 学生数が数万人て言われてるけど、キャンパスには人がいなくて、みんながバラバラ、中には学校にほとんど来ない人もいる、、、だからと言って、この大学はつぶれちゃうんじゃないの? こんなところに入学して意味があるの?と言う人がいるでしょうか? むしろ、これが大学ならではの姿であり、大学のいいところではないでしょうか?

 頑なな大学無用論者である場合は別として、こんな混沌とした場で、結局4年間何をやってたかわからない様な人でも、一般的には、大学に通うこと、在籍だけでもしていたことを無意味だったという人はほとんどいないでしょう。そのときにできた友達、バイトで経験したこと、就職の世話をしてくれた先輩、などなど、かけがえのないもの、というのがあったはずです。

 セカンドライフもまさに大学のキャンパスと同じ。高いスペックのパソコンを持ってなければいけないという敷居の高さも、入学試験をクリアしなければ入れないというリアルの大学に似ています。そして、学生は入学後しばらくするとそれぞれの居場所を見つけ、授業が終わるとそこに直行するがごとく、セカンドライフでも仕事から帰宅したユーザーがまずログインし、お気に入りの場所に行くわけですね。アカウントを取ったばかりのときに先輩ユーザーから教えてもらったみんなのたまり場に行くと、続々と人がやってきて、音楽を聴いたり、踊ったり、おしゃべりをしたり。それはまさにリアル学食のたまり場です。そこにはなんとなくなわばりがあって、「あそこのすみっこは文学部の女の子がいるよ」「立ち食いそばの周りにいつもいるのは商学部の○○ゼミだ」という風に場所が決まってたりするわけですが、それはそのこの学生じゃないと、わからないんですね。

 そして、そこで何をしているのか?というのも一言では言えません。たまり場、というのは特に何をするわけでもないのですから。ノートの貸し借り、バイト情報の交換、新しい洋服の自慢、、、それもまさにセカンドライフと同じ。ものづくりの要領を教え合ったり、リンデンドルを稼ぐ方法を考えたり、買い物自慢をしたり。もちろん、男女のうわさ話にも花が咲きます。そんなたわいのない話でも、気心の知れた仲間が集まるところなら、授業が終わった後=仕事帰り、に、立ち寄る=ログイン、するんです。

 そして、セカンドライフで行われている数々のイベント。それはまさに大学の文化祭ですね。バンドのライブや、ダンスショー、DJイベント、屋台の出店、バザー。リアルの文化祭と似たようなことをやっています。そして、そういうイベントの準備作業をしているうちにみんなが仲良くなるのもリアルの大学と同じです。時にはケンカをすることもあるくらい、みんな真剣です。また、友人の意外なスキルに驚かされるのも、こんな時です。セカンドライフというキャンパスには留学生も一杯。英語ができれば自分が留学しなくてもいいくらい、たくさんの友人ができます。こんなところが、「人が少ない」セカンドライフがおもしろいの?という質問に対する答えになるかもしれません。

 また、セカンドライフではモノを作れるし、店舗を持って販売もできる、、、リアルの大学でも起業家の学生がいたり、普通の会社員以上にバイトやデイトレードで稼ぐ学生がいたりましますね。だからと言って、「大学に入ると儲かるんですかー?」と聞く人がいるでしょうか?セカンドライフは儲かるの?という質問には、そんな風に答えられるかもしれません。

 最近、セカンドライフはあくまでプラットフォームであり、ユーザーの活動の「場」に過ぎないことをよく理解せず、一コンテンツである、と誤解してしまい、その上で他のコンテンツと比較している記事を見かけます。そんな話題が出たら、セカンドライフが大学のキャンパスならば、巨大掲示板はトイレの落書きであり、動画閲覧サイトはDVDの貸し借りのようなもんだと説明したらわかりやすいでしょうか? 大学に通っている人と、トイレの落書きを見に行く人を比べることにどれほどの意味があるのか、、? 「あそこのトイレにさ、○○と○○がつき合ってるって書いてあったよー」とうわさをする「場」がセカンドライフなのですから。

 「その2」に続く。




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