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2008年01月10日

セカンドライフは大学のキャンパスだ! その2


セカンドライフとは何か?
シリーズ第1弾

「セカンドライフは大学のキャンパスだ!」
〜SLをわかりやすく説明するために
〜SLへの企業の関わりを考えてみるために




 「その1」の続きです。

 さて、そんな大学のキャンパスにも似たセカンドライフにおいて、企業に求められるものはなんでしょうか?どうすれば広告効果が得られるのか?

 例えば、セカンドライフに建物を建てて、看板を置き、それをクリックするとWebページに飛ぶ、、そんな広告がありますが、これってリアルで考えると電信柱に張り付いている広告に似てるような気が、、、よほどの用事がなければ、電信柱の広告の記載をメモったりする人はいない。最初っから歯医者に行こうと思っていて、でも場所がわからないなあ、という時に「○○医院はこちら」って書いてある電柱を見つけたら、とてもありがたいんですけどね。

 それならば、もっとすごい建物を建ててみればどうか?中で何かのアトラクションができるようにしてみよう。プレゼントも用意して。中に入ってクジ引いたらうちのTシャツ当たりますよ、みたいな。これは、リアルの大学で、突如としてなんのオブジェができて、そこに行くとなんかくれる、、、みたいなことを想像すればいいでしょう。特に新入生向けに。でも、建物は一回見たら終わり。アトラクションは一回やったら終わりです。一人で行ってもつまんないし、ゲームも続かない。まだ一緒に行ける友達もいないし、、、一方、既に友達がいる人はなんだかんだ忙しいですから、よほどの用事がない限りいつもいる場所から離れない、、これを動かすのは大変です。ましてや、モノを自分で作れるセカンドライフでは、よほどのモノで無い限りウケないし、ちょっと長くやってる人の持ち物には数千、数万にリストがあって、もらいものはどこでもらったかもわかんなくなっちゃってます。検索しない限り目に触れないアイテムが数千個うもれてるんですものね。かくして、せっかくプレゼントに仕込んだLMも埋もれていってしまうわけです。

 そう、看板や建物だけでは、だめだ、人がいなければ、人が来ない、、、じゃあ、アルバイトをやとって、あるいは社員をそこに常駐させればいいのか? それは、リアルの大学で時々学生を装ってキャンパスに侵入し、学食のテーブルにビラを置いていったり、時には何かの勧誘をしたり、、、そんなことが連想されます。ある種の業種では何らかの効果があるのかもしれませんが、それもやはり一時的なものであることが容易に予想されます。

 じゃあ、イベントをやればいいのではないか、、、? うーん、例えば、リアルの大学で、学生たちが自分たちの文化祭の準備で忙しく作業をしている時期に、企業がどどっと入ってきて突然イベントをやったとする、、、なんかくれるって? いいや、別に、忙しいし。タレントが来てる? ふーん、ボクは同じサークルの○子ちゃんが出るミスコンの応援準備があるしなあ。大体、そんなイベントの話、いまのいままで聞いたこともないし、、そんな反応をする学生、けっこういるのではないでしょうか?セカンドライフでも、発言力、行動力のあるヘビーユーザーは自分のイベントや店舗経営で忙しく、あっちのイベント、こっちのイベントと渡り歩くヒマはないし、長いアンケートに答えているヒマもありません。SLを始める前はチェックしていたIT関係メディアの記事やblogすら見る時間がなくなっています。ソラマメとNaviSLのチェックで精一杯。セカンドライフの中で、親しい人から「ここおもしろいよ、来てごらんよ」ってTPでも送られない限り、どんな企業イベントが行われているかも知らない人が多いのではないでしょうか。

 リアルの大学生はヒマそうに見えて実は忙しく、キャンパス内のひとところに彼らを集めるのは意外と大変だということを考えると、セカンドライフでの人集めもそう簡単ではないことがわかります。ヘビーユーザーは忙しい。新人を捕まえればいいじゃないかと思うでしょうが、新人といえども、すぐにヘビーユーザーになってしまうか、消えていなくなるかのどちらかです。

 では、どうしたらいいのか? セカンドライフ=大学のキャンパス、ならば、リアルの大学生を企業に振り向かせるものは一体何なのか、をまず考えてみる必要があります。

 忙しい学生に取ってありがたい企業とは? 

・割引してくれる近所の定食屋
・自分に就職口を提供してくれる企業
・学内で新聞や看板を作るときに広告取りに応じてくれる会社
・産学共同プロジェクト研究をやってくれて、施設やインフラをタダで貸してくれる企業
・映画、音楽、書籍等、学生が自主制作をするときに必要なノウハウ、作業場所、できれば資金を提供してくれるところ

 余談ですが、女子にとっては
・安くて品があっておしゃれな洋服屋さん。ついでにコーディネートのアドバイスをしてくれる お姉さんもいるといいかも。「本物」を買う時のヒントになるし、、、(無料のものをもらってもね、、みんなと同じものなんて着たくないもーん)

 そんなところではないでしょうか? そしてここに、これからの企業参入のあり方のヒントがあるのではないかと思います。もう遠い昔になってしまった私の学生時代を思い返してもこれだけあるのですから、まだ記憶鮮明な人にはもっといいアイデアが出てくるかもしれませんね。大いに期待する次第です。

  


Posted by Lucy Takakura at 00:05Comments(0)参入支援企業のみなさまへ